まず1コースからの逃げ展開で競艇予想をしてみましょう。
2017年11月~2018年4月までの1コースの1着率の全国平均は52.4%です。
1コースが一番強かったのが大村ボートで63.2%という高い率です。
2位が徳山ボートで60.7%でした。
全国平均で2回に1回の割合で1コースが1着になっているのです。
これほど1コースが強くなると、舟券作戦もそれに合わせたものにならざるを得ません。
1コースが勝つかどうかをまずチェックし、それから2着を探すのがポピュラーで、それから1コースが敗れる条件を探して高配当を取るといったアプローチになります。
データでは1コースが強いのですが、1着になるのは2回に1回です。
どういった条件が揃えば1着になるかを知っておくことが大切です。
1コースが勝つレースは払戻金も安くなるので、どうしても舟券の購入金額を増えます。
的中しやすいかわりに外れるとダメージが大きくなります。
それだけに慎重に1コースの取捨を決めなくてはなりません。
軸艇しとて信頼できるとなれば、後は2着と3着を探すだけです。
3連単で20通りの組み合わせからオッズと相談しながら絞り込むだけです。
1コースが逃げるためには、最低でも2つの条件をクリアしておかなけばなりません。
スタートで立ち遅れるようなレーサーは信頼できません。
平均スタートがコンマ20を超えているようなレーサーです。
モーターが悪くても信頼度が下がります。
スタートを決めても1マークで他のレーサーにパワー負けしてさばかれるだけです。
一般競走の場合、少なくとも1号艇がA級でなけば信頼できないしょう。
2コースの壁になる選手がどう出るか
1号艇にA級を乗せた「シード番組」が盛んに行われるようになっています。
1着率が80%を超えるレースもあるほどで、舟券の売上げも良いそうです。
シード番組で1コースのレーサーが1着になるには、「2コースの壁」が必要になります。
しかし、壁になってくれない場合もあります。
レーサー心理と密接な関係があります。
1号艇にシードされているA1級が1コースに入ります。
絶対的な強さを持ったレーサーなら、他のレーサーの出番はありません。
2コースのレーサーの心理からすれば、「スタートを決めても勝てないのなら無理なスタートを行かなくても良いのでは」です。
勝てるから強気にスタートを決めるわけで、その可能性がないのならタッチを狙ったスタートは行きません。
その結果、2コースが立ち遅れるスタートになるのです。
「中ヘコミ」と呼ばれるスタート隊形です。
「横一線」のスタートが崩れる可能性があれば、1コース絶対ではありません。
2コースにモーターの弱いレーサーやフライング持ちのベテランがいるようなレースの競艇予想では、1コース信頼は崩れると考えおいてください。
シード番組でB級が勝率アップ
1号艇の1着が期待できるレースの3連単舟券は20通りです。
オッズで2000円以上があれば20通り買っても構いませんが、1番人気は300円~500円です。
1号艇1着の競艇予想では3,4点に絞らなくてはなりません。
しかし、絞りすぎると抜け目が来るものです。
なぜ、シード番組で抜け目が来るかと言えば、それもまたレーサー心理に関係しています。
シード番組の1号艇にA級、他がB級が一般的です。
B級のレーサー心理は「1着は取れないが2、3着なら可能性は十分ある」になります。
低勝率だとレーサー人生も危うくなります。
A級が何名もいるようなレースでは上位着順は期待できません。
勝率を下げるだけです。
ところがB級が5名いるようなレースだと勝率アップの可能性があります。
ここぞとばかりにスタートを張り込む若いレーサーも少なくありません。
接戦でも強引なレースで着順を上げようとします。
それが予期せぬ事故を起こして本命レースが崩れる原因になります。
点数を絞れば抜け目が来るわけです。
1コースが勝ちそうなレースでも、競艇予想を的中させるとなると、クリアすべきいろいろな条件があるということです。