毎シーズン代り映えのないボートレース予想において2019年度は変化が起こった年と言えるでしょう。
何が起こったのかといえば、序盤戦を制した半数が賞金ランキングトップ10の半数を占めたという事実です。
年末のグランプリ出場を目指しているボートレーサーにとって、年頭のレースはシーズンの結果を左右する非常に重要なレースとも言えます。
ここでは2020年2月25日から29日まで開催されるG1競帝王決定戦の最新情報を公開します。
下関競艇はイン有利の水面で番狂わせの置きづらいレース場
G1競帝王決定戦が開催されるのは下関競艇場。
本州最西端のボートレース場であり、全国でも5本の指に入るイン有利な水面と言われています。
最大の特徴はピットから2マークまでの距離が全国で2番目に長く、ナイター移行をしたことにより、海水によるうねりがなくなり、選手が乗りやすい水面となったという点は、競艇予想において押さえておきたい情報です。
1マーク側は十分な広さが確保されていることから、全速戦が展開されやすいという点も忘れてはいけないポイントでしょう。
ボートレース予想を確実にするために忘れてはいけない情報は、風の影響です。
下関競艇場は海水を利用したプール型のボートレース場。
瀬戸内海に面しており、無風という状態でのレースはほぼありません。
このためボートレース予想の際には、風の影響を考慮する必要があり、追い風51%、向い風、横風がそれぞれ10%というデータが出ています。
イン有利なコースとはいえ、風によってインの優位度が変わってきます。
2018年度のデータですが、1mの風に対して1コース1着率が63.1%。2mでは60.0%とほぼ影響はありませんが、3mまでになると一気に下がって56.5%、4mでは55.7%まで低くなります。
5m以上ともなれば48.1%となり、ほぼイン側が勝つか外枠勢が勝つかの判断が難しくなってしまうわけです。
下関のイン有利は変わらないものの、風が強いほどインの信頼度は低くなるということを覚えておきましょう。
開設65周年記念G1競帝王決定戦の注目選手は
開設65周年記念G1競帝王決定戦のドリーム戦初日出場予定選手は、今村豊、松井繁、山崎智也、今垣光太郎、原田幸哉、吉川元浩の6選手。
2日目ドリーム戦出場予定選手は、白井英治、井口佳典、篠崎元志、桐生順平、平本真之、寺田祥の6選手となっており、豪華なラインアップとなっています。
またファン投票エキシビジョン戦も4日目に予定されており、ボートレースファンが熱くなれるレースを展開してくれることでしょう。
白井英治
やはりボートレース予想大本命に推されると予想されるのは、地元のエースである白井英治選手でしょう。
2020年度は1月の徳山でG1周年、そして今回の競帝王決定戦。
更に8月にはSGメモリアルが開催予定という状況。
このため本人も「年頭が勝負」と語っており、気合十分な状態でレースに臨むことになります。
エキシビジョンのファン投票でもやはり1位を獲得しており、圧倒的なホームの声援を力に変え、周年を獲れるかに注目が集まっています。
今村豊
昨年秋に福岡で開催された周年競走で久しぶりにG1を勝ち取った地元の勇、今村豊も不気味な存在。
17年の芦屋の周年競走を制して、史上18人目の24競艇場全場制覇という偉業を成し遂げてしまい、モチベーションの低下が心配されましたが、まだまだ勝利への執念は燃え続けている模様。
ベテランが勢いに乗る若手を飲み込んでしまうのか注目が集まります。
寺田祥
今シーズン1初目のG1戦徳山クラウン争奪戦を制した寺田祥もボートレース予想をする上では外せない存在になります。
地元山口支部所属であり、これまではエース白井の影に隠れていた存在でしたが、今年こそはエースの座を奪いたい勝負のシーズンと言えるでしょう。
以前からターンスピードやテクニックは高い評価をされており、SG常連選手とも遜色がないという評価があった選手。
年頭の地元G1を制した勢いをそのままに地元で2つ目のG1優勝を飾りたいところです。
桐生順平
地元勢が年頭から気合十分で結果を出している中、遠征勢では埼玉支部の桐生順平に注目が集まります。
2019年度は着実に賞金を積み上げてのトップ6に入る賞金ランキング4位という好成績を残しています。
年頭の結果が年末のランキングに大きな影響を与えることは本人も十分に実感しているところ。
下関水面の相性も良く、直近のSG戦G1戦5節の内容を見てみると優出4回という成績を残している点は見逃せません。
前半戦に強い兵庫のベテラン吉川、三重の井口とともに桐生の存在もボートレース予想では無視できない存在といえるでしょう。
開設65周年記念G1競帝王決定戦のイベント情報
今回の周年競走でのイベントは、初日の火曜にものまねタレントの清水アキラ爆笑トークライブを開催。
25日~29日までは予選と準優勝戦各レース終了後に勝利者公開インタビューを開催予定です。
ドリームスクエア内には、フードコーナーも設けられる予定で、地元グルメを中心にさまざまな屋台グルメが味わえます。
28日には岡山出身の美女ボートレーサー土屋南選手トークステージを開催。
お子様向けに29日(土)には、憧れのおしごと体験ができる「おしごと体験教室」も開催。
地元のお子さんにも貢献するイベントを開催予定です。
29日には相川七瀬スペシャルライブ、HKT48スペシャルライブも開催予定。
8R販売中と10R発売中には、女子選手の中でも大注目されている賞金女王大山千広選手のトークステージが開催されます。
2/29,3/1の土日には、お子さんが十分に楽しめるイベントを用意。
雪国体験やエアートランポリン遊具、ボートレースVRで五感を十分に刺激するさまざまな遊びを提供してくれます。
最終日にはTRF、lol(エルオーエル)というダンスグループのスペシャルライブも開催予定と盛沢山のイベント内容となっています。
G1競帝王決定戦は地元勢の原点回帰か現状維持か下克上か
今回の競帝王決定戦では、地元勢から9名が出場予定。
誰もが認めるエース白井が勝てば現状維持。
ベテラン今村が勝てば原点回帰。
今期既にG1を制している寺田が勝てばエースの座を取って代わる下克上が成立。
大本命の地元勢が期待そのままに周年競走を制してしまうのか。遠征勢が強奪するのか。
地元ファンならずともボートレース予想が楽しくなる6日間に大注目です。