世界遺産の厳島神社へ向かうフェリー乗り場の横が宮島ボートです。
牡蠣養殖の筏も見えます。
癒やし系のレース場の一つです。
競走水面の周囲をコンクリートの堤防で囲っています。
潮位差が最大で3mにもなり、潮の出入りは2マークのバック側からです。
穏やかな瀬戸内海なので大きなうねりが出ることはありませんが、それでも3mを超えた満潮時は水面が波立ち走りにくくなります。
ターンマークが競走水面の対角線上に設置していることもあって、捲りが決まりやすい構造です。
しかしコース別データを調べると1コースの1着率は55.8%と高めです。
捲りが決まりそうで決まらないのが宮島ボートです。
理由の一つは風向です。
午前中は向かい風、午後から追い風に変わることが多く、スタート勘をつかめません。
待機水面のアウト側が広く、200mの標識板がピットの屋根の上につけられています。
150mから85mに行くまでの目標物が見つけにくく、アウトが思い切ったスタートを切れません。
アウトからのプレッシャーがないので、内側に入ったレーサーが主導源を握るレースが多くなります。
もう一つ注意しておきたいのは秋から冬にかけ、最終レースが近づくと大時計の後ろに太陽が隠れます。
逆光になり大時計の針が見えにくくなります。
慣れてないレーサーはスタートのタイミングを逸して立ち遅れます。
走り慣れた地元レーサーは対応してきます。