競艇選手について

ゴッホゴッホ

A1とかA2の選手クラスはどうやって決まるんですか?

選手のレベルがわかる級別

レーサーの実力を知る上で手っ取り早いのが級別を調べることです。

レーサーの級別はA1級・A2級・B1級・B2級の4段階に分けられています。

A1級が最上位の級で出場するレースや日数など級別によって格差がつけられており、一つでも上の級を目指すような仕組みです。

級別を決定するための審査期間は5月1日~10月31日と、11月1月~翌年4月30日までの年2回です。

級別審査で決定した級別が適用になるのは、1月1日~6月30日までと7月1日~12月31日までです。

1月1日からを前期、7月1日からが後期と呼ばれます。

級別審査をするにあたっては級別審査基準があり、①勝率 ②2連率 ③3連率 ④事故率 ⑤出走回数と、5項目が審査基準です。

勝率

レースで着順が決まると着順点がつきます。

一般競走は、1着10点、2着8点、3着6点、4着4点、5着2点、6着1点と着順に応じた着順点が決まっています。

勝率は着順点合計を出走回数で割ったもので、小数点3位以下を四捨五入した数字です。

ボートレースによって出走回数が違うので、平均して何着を走ったかがわかるように勝率を採用しています。

一般競走でオール2着から勝率は8.00、オール3着なら6.00です。

勝率は出走表でもよく使われる数字です。

2連率

1着・2着回数の合計を出走回数で割った100分率です。

2連対率が正式な表記です。

勝率だけでは舟券にどれほど貢献したか分からないので、2連率が必要になります。

3連率

1着・2着・3着回数の合計を出走回数で割った100分率です。

こちらは3連単、3連複にどれだけ貢献したかを計るバロメーターになります。

3連率の数字が大きいほど3連単や3連複の貢献度が高くなります。

事故率

失格、欠場すると事故点がつきます。

一般競走は、フライング・出遅れ(選手責任)20点、妨害失格15点、選手責任による失格・欠場5点、待機行動違反・不良航走2点、選手責任外の失格・欠場0点と決められています。

事故点合計を出走回数が割ったものが事故率です。

最近はコンピュータが発達しているので、級別審査の情報は「ひまひまデータ」「Water Side」「艇国バンク」などの個人サイトから簡単に見ることができます。

級別審査基準

定率 2連率・3連率・勝率 事故率 最低出走回数
A1級

20%

2連対率30.0%以上、
3連対率40.0%以上で
勝率上位

0.70以下

90回以上

A2級

20%

2連対率30.0%以上、
3連対率40.0%以上で
A1級を除く勝率上位

0.70以下

70回以上

B1級

50%

2連対率10.0%以上、
3連対率20.0%以上で
A1級およびA2級を除く勝率上位

0.70以下

50回以上

※ B2級はA1級・A2級・B1級以外の選手
※「定率」とは全レーサーに対する人数の割合

着順点(一般競走・GⅢ)

1着 2着 3着 4着 5着 6着
予選・準優・一般

10点

8点

6点

4点

2点

1点

優勝戦

11点

9点

7点

6点

4点

3点

※SGは2点増し、GⅠ・GⅡは1点増し

事故点

優勝戦でのF・L(選手責任) 30点
優勝戦以外のF・L 20点
妨害失格 15点
選手責任による失格 10点
選手責任外の失格 0点
不良航法・待機行動違反 2点

月間稼働日数

4段階あるレーサーの級別は、月間の稼働日数に違いが出ます。

A1級・A2級だと月間平均15日、B1級が12日、B2級になると8日です。

レーサーはレースに出場して始めて賞金を手にすることができ、出走手当もあります。

レースに出場する回数が多いほど賞金を稼げるチャンスが増えるわけです。

また、出場するレースも制限があります。

SGやGⅠといった高額賞金レースは、A1級が出場資格になっているのも少なくありません。

高額賞金のレースに出場できず、月間の稼働日数も少ないB2級になると厳しい現実が待っています。

全レーサーの平均年収は1600万円ですが、級別によって大きな差が出てきます。

級別の平均年収

A1級 3300万円 全選手の勝率上位20%
A2級 1900万円 全選手のA1級を除く勝率上位20%
B1級 1100万円 勝率2.00以上で全選手の50%
B2級 500万円 A1級・A2級・B1級を除く選手

A1級・A2級のボーダーラインで期末勝負駆け

レーサーは獲得賞金が収入です。

少しでも獲得賞金を稼ごうとするには、級別の最上位であるA1級で走るしかありません。

「まず目標はA1級」です。

級別審査の締め切りが近づいてくると「勝負駆け」といって、A1級やA2級のボーダー勝率に近いレーサーが気合いの入った走りで勝率アップを図ります。

少しでも上位着を取りたいとスタートで攻めるレーサーもいます。

期末が近づくと「ひまひまデータ」さんたちが、「何着ならA1級」といったデータをアップしてくれます。

レーサーも注目しているほどです。

1着条件ともなると舟券作戦に役立てない理由はありません。

レーサーも舟券を購入するお客さんも注目するのが「期末勝負駆け」です。

2連率、3連率はよほどのことがない限り、勝負駆けの選手はクリアしています。

高事故率者は無事故完走を優先

級別審査は勝率・2連率・3連率だけではありません。

事故率があります。

事故率が0.71以上になると、どんなに良い成績を残していてもB2級が確定します。

A1級とB2級だと平均年収で6倍近くも差が出てきます。

勝率不足のB2級は仕方なしですが、勝率を確保しているのにB2級落ちはしたくありません。

フライングや妨害失格などで事故率の高いレーサーは、勝率アップよりもB2級を避けるために事故率が下がるような走り方をします。

事故率は事故点合計を出走回数で割ったたものです。

事故点が増えないようして出走回数を増やしていけば事故率は下がります。

そうしたレーサーは1着を取ることよりも無事故完走が最優先です。

スポーツ新聞やボートレース専門紙のコメントを見ると、「今節は無事故完走」といった記事を目にすることがあるので注意して読んでください。

魔の8項と退会勧告

低勝率者や高事故率者はB2級だけではありません。

さらに厳しいルールが待っています。

その一つが「魔の8項」と恐れられている「選手あっせん保留基準第8項」です。

これは級別審査期間に50走以上して事故率が1.00以上、もしくは勝率3.00未満のレーサーに適用されるものです。

成績が確定してから6ヵ月間あっせんが保留されます。

その期間レースに出場できません。

さらに厳しいのは「向上化ルール」というもので、4期通算(2年間)で勝率3.80未満、もしくは事故率0.71未満だと、日本モーターボート選手会から退会勧告を受けます。

選手会に加入していないとレースのあっせんがもらえないのでレースに出場できません。

引退勧告です。

新人には例外規定がありますが、ボートレースは優勝劣敗の厳しい世界です。