競艇予想に活用できる「展示航走チェック」
レース直前にレーサーの紹介を兼ねて行われるのが展示航走です。

モーターのパワーは気温、湿度でデリケートに変化することあって、レーサーは絶えずモーターの最適な状態を見つけようと調整を繰り返しています。

レースの合間に水面に出て試走をするのもモーターの調整がうまく行っているかどうか確かめるためです。

展示航走を終わってピットに帰投するとモーター整備はできせん。

展示航走で見せた動きでレースに臨みます。

レース直前のモーターの動きをチッェクする上で最重要テーマです。

舟券作戦に活用しない手はありません。

スタート展示と周回展示の概要

展示航走はスタート展示と周回展示に分けられます。

スタート展示はピットアウトから始まり実戦形式でやります。

このときにコース取り、スタートをするときの起こし位置をチェックします。

2マークよりもスタートラインに近い位置からスタートをするのを「スロー」、後方に引いたスタートをするのは「ダッシュ」といった区分をしています。

コース取りが決まるとスタートです。

最近は枠なり進入が増えたので、スタート展示と本番レースのコース変わりが減りました。

スタート展示で主張したコースを本番でも同じよう取ると考えてください。

枠なりが崩れたスタート展示のコース取りなら、それはそのときでいろいろなパターンを考える必要があります。

スタート展示では、ほとんどのレーサーが大時計が0秒を指すと同時にスタートラインを通過する「タッチ」を狙っていきます。

あらかじめ考えておいた定時定点からスピードを乗せていきます。

このときにレバーは握った状態で、アジャスト(減速)はしません。

スタートラインを通過してから1マーク直前までその状態を保っています。

なぜレバーを握った状態のままスタートをするかと言えば、足し算と引き算をするためです。

スタート展示と周回展示が終わると、本番ピットにボートを係留して本番待機室でレースを待ちます。

本番待機室にはスタート展示のスリット写真が表示されます。

それを見て誤差の修正をするのです。

たとえば、タッチを狙って行ったのに、スタートタイミングがコンマ05のフライングだったとします。

スタート展示と同じようなタイミングで起こすとフライングになります。

本番レースでは、起こし位置をコンマ15遅らせるようにすれば、本番でコンマ10のスタートが決まるようになるわけです。

足し算、引き算の幅が小さいほど本番レースで自信を持ったスタートを決めることができます。

スタート展示が舟券作戦を立てる上で重要なのは、レバーを握ったままスタートラインを通過するからです。

中には本番を想定したスタートタイミングでスタート展示するレーサーもいます。

意図的に遅らせて他の動きを観察するといった高度な駆け引きをするレーサーもいましたが、最近はフェアなレースが多くなり、スタート展示を駆け引きの場にするレーサーはほとんどいなくなりました。

レバーを握ったままスタートをすると、スタートラインまでの加速状態、スタートラインを通過してからの伸びが比較できます。

1艇ずつだと加速状態などの比較が難しくてもスタート展示だと6艇が横に並んだ動きになります。

比較が簡単にできるというメリットがあります。

スタート展示で見るべき7つのポイント

枠なり進入のスタート展示

枠なり進入のスタート展示では、1コースは小回り防止ブイから起こし始めます。

2、3コースは2マーク近辺から、ダッシュ勢は200mまで引いてスタートします。

1コースはスタートラインまで130mと助走距離が他よりも短いので、レバーを握っても全速状態になるのに時間が掛かります。

スピードの乗ったダッシュ勢と比べると遅れ気味に見えます。

2コースに対してもやや遅れ気味のスタートライン通過になるものです。

注目したいのが、スタートラインを通過してからの1コースの動きです。

2コースよりも遅れた状態で1マークまで行くのなら、本番で捲られる可能性が高くなります。

反対に追いつくようなかたなら問題ありません。

本番レースで横一線のスタートに持ち込み逃げ切ります。

本番のスタートライン

スタート展示では全速に近い状態でスタートラインを通過します。

本番ではアジャストしながらスタート事故をしないようなタイミングでスタートラインを通過します。

スタートのやり方が根本的に違っているのです。

そのせいで、スタート展示は本番のスタート隊形が異なります。

スタート展示で遅れたように見えてもコンマ10のスタートなら、本番の正常なスタートです。

フライング気味に出たレーサーが本番では起こしを遅らせて修正してきます。

その結果、横一線になります。

スタート展示のスタート隊形がそのまま本番でも再現されることはありません。

待機行動ルールの影響

待機行動ルールが適用されるので、コース取りで動きを見せるレーサーが少なくなりました。

しかし、たまにベテランが外枠に組まれたようなレースで前付けが起きます。

6枠から1コースを取りに来るので、1枠が抵抗します。

二人して助走距離を犠牲したスタート展示をやることになります。

ところが本番レースでは二人して自滅したくないので、折り合いをつけたコース取りになります。

スロー2艇がつぶれるどころか、折り合ってワン・ツーです。

ピット離れの遅れ

枠なり進入だと1コースは助走距離を十分に取れます。

本番でも同じようになると考えますが、ピット離れで失敗して2コース回りになることが、稀にあります。

1コースで勝てても2コースが勝つとなる条件が違ってきます。

ピットから2マークまでの距離の長い桐生、津、下関、唐津はスタート展示のピット離れに注意したおいた方が良いでしょう。

スタートのタイミングをチェック

スタート展示で大きく立ち後れる艇がいます。

モーターが不調なのか、勘をまったくつかめていないのかと不安になります。

女子戦でこういった現象が多く見られます。

舟券の対象から外したくなります。

しかし、本番になればピタリとスタートを合わせて上位着です。

大きく立ち後れた場合、レーサーはスタート展示でやったことをリセットします。

スタート展示だけで舟券を組み立てると失敗する例です。

大きく立ち遅れた場合、そのレーサーの平均スタートタイミングを調べてください。

コンマ15くらいのスタートを切れるなら簡単に修正してきます。

ベテラン選手とフライング持ち選手の本番は慎重

ベテランやフライング持ちの艇がスタート展示で勢い良く飛び出します。

出足が強いのかと思いますが、本番になると慎重なスタートです。

平均スタートに近いところに落ち着くものです。

SGクラスほどの年収もなく、これから成績も上がる見込みのないベテランは、ボートレースを仕事と割り切っています。

フライングで休めば収入が経たれるわけで、それだけは避けたいと思っています。

スタート展示で「これ以上、早いスタートは危ない」というラインがわかれば、本番でのスタートでは起こし位置を下げるか、レバーを握るタイミングを遅らせるか、スタートの途中にレバーを少し放ってアジャストします。

それでフライングをするリスクはなくなります。

加速状態などからモーターのタイプを見る

スタート展示ではモーターの動きをチェックしてください。

スタートするまでに加速状態が良ければ出足型、スタートラインを通過してから伸びるのが伸び型といった覚え方をしておいてください。

特定のボートを見るのではなく、肩の力を抜いて薄目で全体を見れば、本番で主導権を握りそうなレーサーが浮き上がってきます。

周回展示

スタート展示が終わると、2マークに戻って1艇ずつ周回展示に入ります。

ホームストレッチで1号艇から等間隔になるように加速していき、1マーク→2マーク→2周目1マークと順次ターンしていきます。

周回展示では3回のターンをお客さんは見ることができます。

2周目のバックでは展示タイムを計測します。

ターンはモーターにいちばん負荷のかかるところです。

そのこともあってモーターの優劣がはっきりと出てくるので舟券作戦の参考データとして見逃せません。

どういったかたちで出てくかといえば、レーサーの思い通りに操縦できなくなるということです。

ターンはレバーを落とし、ハンドルを切り、再びレバーを握るといった一連の動きをします。

長い間走った経験からターンマークの距離、角度でレバーとハンドル操作をやります。

モーターにパワーがあれば、自分の手足のようにボートが動いてくれます。

ところがパワーのないモーターに当たったり、プロペラが水をつかまなかったりすると自分の意思と違う動きをします。

「ターンで流れる」
「ターンで暴れる」
「ターンを外す」

といった現象です。

「ターンで流れる」
ターンをして直線に向かうときに押すパワーがないからです。

出足が悪いときに起きる現象です。

ハンドルの戻しを遅らせ気味にしても同じようになります。

「ターンで暴れる」
ターンのときに水を押すようしますが、パワーがないと水の抵抗に負けてボートが跳ね上がります。

これが何度もあるようでは、ターンになりません。

本番ではレバーを放って減速しながらターンをするしかありません。

「ターンを外す」
暴れるのと同じようなものです。

プロペラが水をつかんでいない場合に起きます。

この3点をクリアしているのがベストです。

周回展示でこの現象を見つけておけば、本番でスピードをつけて旋回半径の小さな理想のターンのできるレーサーがわかります。

少しでも不安材料を抱えたままレースに臨むと、消極的なレースをするしかありません。

ボートが思い通りに操れないのに無理をすれば大事故につながります。

展示タイム

周回展示の2周目バックストレッチで展示タイムを計測します。

距離は150mです。

6秒台後半のタイムです。

計測方法は、手動計測もあればレーザー光線を使った自動計測もあります。

信頼度の高いのは自動計測です。

ボートのカウリングに反射板を取り付け、レーザー光線の反射を利用してタイム計測するやり方です。

ビデオ機器でやる方法もあります。

平和島・浜名湖・蒲郡・津・宮島・徳山・下関・若松・芦屋・福岡・唐津では自動計測です。

計測された展示タイムはすぐに公表されます。

展示タイムと着順の関係ですが、展示1番時計が1着になるのは23.5%と特別に高い数字ではありません。

しかし、コース別の展示1番時計を調べると、1コースの展示1番時計が1着になる確率は50%を超えています。

シード番組だと80%を超えることもあり信頼度がアップします。

6コースで展示1番時計をマークしても着順に反映されることはありません。

オリジナルタイム

自動計測しているレース場に加え、桐生・平和島・浜名湖・三国・丸亀・宮島・徳山・下関・若松・芦屋・唐津・大村では展示タイムの他にオリジナルタイムを公表しています。

周回展示の直線タイム、半周タイム、回り足タイム、1周タイムなどです。

直線だけの展示タイムではカバーできないところをオリジナルタイムがカバーしています。

各項目の1番時計は赤色、2番時計は青色で表示されます。

すべての項目に赤色が並ぶと1着確率が跳ね上がります。

ボート雑誌マクールの調査では53%、3連率は83%と高い確率です。

コース別に調べると1コースの1着率は90%にもなるでしょう。

実力上位の1号艇がモーターも抜群とくれば負けるわけがありません。

周回展示のテレビ画面

周回展示はレース場よりもモニター画面で見た方がわかりやすいというお客さんが増えています。

周回展示を撮影するカメラは固定されているので、6艇の差が見やすいというのです。

モニター画面に現れる位置・消える位置を比較すると、ターンで流れているボートがわかります。

レース場によっては2マーク・バックストレッチ・1周1マーク・2周1マークといろいろな角度からのターンを何度も放映してくれます。

1回だけならイレギュラーがあったで済みますが、どのターンでも同じようにボートが暴れていれば水の抵抗に負けているという見方ができます。

舟券作戦に活用しない手はありません。