ボートレース場やボートレースチケットショップの入り口に出走表が置かれています。
出走表はインターネットでも手に入れることができ、スマホでも簡単に見ることができます。
コンビニで出走表を無料で取り出せるサービスも始まりました。
出走表にはレースに関する基本的なことがすべて載っていて、ボートレースのプログラムとなります。
当日に必要な基本情報がすべて載っているので、これをまず参考にして舟券作戦を立てます。
各レースの基本情報は、レーサー情報・モーター/ボート情報・今節情報の3つです。
高配当が出やすいレースはどこか、本命勝負できるレースはどこか、出走表を見て舟券作戦の方向性を決めましょう。
競艇予想を始める前にA1級レーサーをチッェク
一般競走では、A1級・A2級・B1級・B2級のすべての級別レーサーが出場します。
45名の出場枠だとすると、A1級8名・A2級10名・B1級23名・B2級4名が基本です。
この45名が各レースに分散して走るわけです。
ボートレースには2回走りという制度があり、1日に1回走りと2回走りの選手が出てきます。
12Rに必要なレーサーの数は12R×6名=72名です。
45名しかいないので、72名-45名=27名が2回走りになります。
一般競走では舟券の売上げを考慮して成績の良いレーサーやA1級が2回走りにすることが多いようです。
出走表をチェックするとき、まずやらなければならないのはA1級の分布です。
1号艇にA1級や今節の成績の良い選手がいればそのレースは本命レースです。
A1級が5・6号艇にいるようなレースは波乱含みと、これだけでレースの性格が読めます。
中にはA1級を1号艇に入れておいて、4号艇にもスタートの決まっているレーサーを配置することがあります。
2強対決で競り合いまで考えなくてはならないレースです。
いろいろなパターンがありますが、A1級の数と何号艇に配置されているかでレースの性格をチェックしてください。
コース取りの予想には枠番とレーサーを見る
どの選手がどのレースで走るかを決めるのが番組編成委員です。
番組マンとも呼びます。
一般競走では枠番の振り分けについて、番組マンにかなりの裁量権が認められています。
以前は2回走りだと、前半で6号艇なら後半は1号艇というように「足して7」が基本でした。
今は1から4号艇の枠内で自由に振り分けることができます。
スタート事故を起こしたレーサーや新人には外枠ばかりが与えられます。
枠番はコース取りに影響を与えます。
1コースを取りやすいのは1号艇で、1コースの1着になる確率は全国平均で53%もあります。
反対に6コースの1着率は3%と1着を取りたくても取れない枠番です。
1号艇にA1級がいれば1着確率が高くなるわけです。
レーサーの項目には、年齢・体重・支部・F/Lが載っています。
F/Lは特に重要なチェック項目となります。
F(フライング)を持つとスタートが極端に慎重になるレーサーがいるからです。
体重は軽い方が有利ですが、重量級でもそれなりの成績を残しているレーサーもいます。
支部は軽く目を通す程度で良いでしょう。
競輪のように「引っ張る」「引っ張られる」といったことはありません。
年齢についてはモーター整備など経験の必要な世界なので、若いから強いといったことは通用しません。
体重や年齢は勝率と合わせて見ることが大切です。
成績の詳細から舟券貢献度や調子を確認して予想する
レーサーの実力評価は級別・全国勝率・2連率・3連率・当地勝率・2連率、3連率で判断します。
全国勝率のところを最近の勝率(3ヵ月)で表している出走表もあります。
最近の調子をみるなら最近勝率です。
B1級でも最近勝率で6点台をマークしていればA1級の評価が必要です。
2連率は1着・2着になった回数を出走回数で割った100分率です。
3連率は1着・2着・3着が対象です。
いずれも舟券にどれだけ貢献しているかの目安になるので重要です。
舟券貢献度の低いレーサーは、舟券予想のうえで「外し」の対象になります。
勝率・2連率は大きな数字を追う
勝率・2連率・3連率は大きな数字ほど強いレーサーです。
勝率は平均して何着を走っているか、2連率・3連率は舟券にどの程度貢献したかを見る上の参考にします。
出走表の中にあるデータは、区別するだけのもの、大きな数字の方が良いもの、小さな数字の方が良いものと3種類あるので、それぞれの評価について覚えておく必要があります。
モーター/ボートについても勝率・2連率・3連率は数字の大きい方が評価できます。
モーターをチェックする場合は前回使用者と成績も重要になります。
連続して優勝戦に乗っているようなモーターは、誰が乗っても好成績を残すものです。
着順とスタートタイミングは小さな数字を追う
シリーズに入ってからの成績は、着順・進入コース・スタートタイミング(ST)で表示されます。
スタートタイミングは1秒を100等分して表しています。
「15」は100分の15秒です。
大時計が0秒を指してから、100分の15秒後にスタートラインを通過したという意味です。
スタートタイミングの数字は小さい方が良いのですが、「00」に近づくとフライングをする危険も出てきます。
スタート事故を起こせないので、「00」近いスタートを切った後はスタートが慎重になるものです。
早いスタートを安定して決めているのがベストです。
着順は1着が並べば並ぶほど好調です。
これまでの連勝記録は彦坂郁雄選手の37連勝です。
10連勝すると表彰の対象になります。
1節間1着を並べると完全優勝(パーフェクト)と呼んでいます。
着順を見る場合に注意して欲しいのは、どういった相手と対戦したかです。
B1級・B2級ばかりのレースで1着を取っていても高い評価はできません。
当然A1級相手になれば1着の価値があります。
前半と後半の2回走りを確認する早見
先ほどレーサーは出場するレーサー数の関係で1日に2回走りがあると言いましたね。
前半走と後半走のレース番号を表したのが「早見」です。
売上げの少ない前半のレースよりも後半レースの方に強いレーサーが走る傾向があります。