【競艇予想の基礎知識】ボートレースのルール

ボートレースは「モーターボート競走競技規程」というルールブックに則って実施されます。

「待機行動」のような、ボートレースが他のスポーツ競技と違うところも含めてルールを解説します。

本番レースへ向けてコース取り

ピットに係留された6艇のボートが、「始動」でスターターロープを引いてモーターを動かします。

次に「発走」のランプが点灯すると、電気方式で係留されていた6艇のロックが外れる仕組みです。

ここから待機水面へとピットアウトしてコース取りをします。

ピットアウトした6艇は小回り防止ブイを回り込みバック水面でスローダウン、そこから自分の好きなコースを選択します。

コースはスタートラインに正対し、内線に一番近い位置にいる艇から「1コース・2コース……」と呼び、一番外側が6コースです。

大まかに内・中・外といった呼び方をすることもあり、そこから1コースを「イン」、3・4コースを「センター」、5・6コースを「アウト」と呼びます。

6コースは「最アウト」です。

コース取りにもルールがあり、無理な前付け・割り込み・逆航走・時間稼ぎのエンストなどが禁止されています。

それに抵触すると減点や優勝戦・選抜戦に乗れないペナルティーを受けます。

かなり厳しいルールなので最近は「枠なり進入」といって、1号艇から1コース、2コースと進入することが多くなりました。

ボートレースは3周で決着

コース取りが決まるとスタートです。

大時計の針が0秒を指してから1秒以内にスタートラインを通過すれば「スタートOK」です。

スタートラインを通過した6艇は第1ターンマークへと向かいます。

ボートレースはすべて左回り3周(2周に短縮する場合もあり)で、第1ターンマークを回った艇は第2ターンマークへと向かい、順次周回を重ねてゴールです。

ゴールラインとスタートラインは同じ場所です。

直線が300mなので1周は600m。

出走表には「ハイドロ 1800m3周」と載っています。

スタートの失敗は厳しいペナルティ

ボートレースは「フライングスタート法」という方法を採用しています。

大時計が0秒を指すよりも早くスタートラインを通過すると、「フライング(F)」で欠場扱いになります。

フライングをしたレーサーに該当する舟券はすべて返還です。

フライングをしたレーサーには厳しいペナルティーがあり、級別審査期間(毎年5月~10月、11月~翌年4月までの年2回)にフライング1本すると30日間の欠場、2本目は60日、3本目は90日の欠場となります。

SG・GⅠ・GⅡ・GⅢといった大きなレースの優勝戦や準優勝戦でフライングをすると、該当するグレードに一定期間出場できなくなります。

罰金を払い、70走以内と2回目のフライングをすると愛知県碧南市にある日本モーターボート選手会常設訓練所で2泊3日の訓練を受け、スタート試験に合格しないとレースに出場できません。

訓練の費用、交通費はすべてレーサー持ちです。

1秒以内にスタートをできないと「出遅れ」になり、フライングと同じような処分です。

スタートライン上でのスピード低下・転覆なども「出遅れ」扱いですが、プロペラに浮遊物などが巻き付いてスピード低下した場合は「選手責任外」となり、ペナルティーはありません。

選手責任の場合は出遅れ1本につき30日の欠場です。

もちろん罰金も払わなくてはなりません。

ボートレースの見せ場は「1マーク」

スタートをした6艇は第1ターンマーク(1マーク)へと向かいますが、ボートレースはすべて左回りです。

これは船舶の交通ルールである「2隻の船が真向かいに行き会う場合で衝突のおそれがあるときは、互いに相手船の左げん側(船の左側)を通過する」に則ったものです。

水の抵抗は空気抵抗の800倍もあります。

波立つ水面よりも、波のない水面を入った方がスピードが出ます。

左回りなので1マークを先に回ったレーサーが、その後も有利に運べます。

先に回りやすいのは、1マークに近い位置のいるレーサーです。

1コースが1マークに一番近い位置にいるので、先にターンをする上で有利です。

6コースは1マークが遠いので、スタートで先手を取っておかないと1マークを先にターンすることが厳しくなります。

1マークはボートレースの勝敗を決める要の位置と言っても良いでしょう。

ここがボートレースという競技が競馬や競輪と大きく違うところです。

競馬や競輪はゴールに最大の山場が待っていますが、ボートレースはスタートと1マークで大勢が決まる競技です。

ここはしっかりと押さえておいてください。

1マークの動き方が決まり手となる

ボートレ-スの勝敗を決める要が1マークです。

6艇がどういった動きをして1マークを抜け出してきたかが重要になります。

その動きのことを「決まり手」と呼んでいます。

決まり手は大きく分けて逃げ捲り捲り差し差し抜き恵まれの6つです。

かなり少ない数ですが、シンプルさがボートレースの良さでもあるのです。

逃げ

1コース(イン)のレーサーが他のレーサーよりも先に1マークを回る戦法。

捲り

2コースから外の選手が、内側の選手をつぶして勝つ戦法。

捲り差し

3コースから外のレーサーが、内側のレーサーをつぶし、そのスピードに乗ってさらに内側にいるレーサーの懐に入り込み抜け出す高等戦法。

差し

2コースから外のレーサーが、内側のレーサーと交差旋回して前に出る戦法。

抜き

2マーク以降に先行するレーサーを抜き取った場合。

恵まれ

フライング艇がレースから除外になったり、事故が発生して繰り上がりで1着になった場合。

ボートレースの失格条件

レース中にもいろいろな事故が発生します。

選手責任によるものだと減点対象になります。

妨害のような他の選手に被害を与えた場合は、優勝戦や選抜戦に乗れません。

どのような条件か見ていきましょう。

転覆失格

ボートが反転して艇底を見せたとき。

落水失格

ボートが反転しない状態で、乗艇者の身体の2分の1以上が水中に没したとき。

沈没失格

ボートが水中に没した状態になったとき。

エンスト失格

モーターが停止し、再始動が困難になったとき。

不完走失格

先頭艇がゴールして30秒以内にゴールできなかったとき。

その他の失格

ターンマークを著しく破損したとき。

事故艇または救助艇がある場合に当該事故艇または救助艇は安全に保って航走しなかった場合。

周回誤認

決められた周回を走らなかった場合。

妨害失格

他艇の原因を作った場合。

妨害失格まではいかなくても、他の選手の航走に著しく支障が生じた場合は「不良航走」として扱い、減点や賞典除外(優勝戦や選抜戦に乗れない)のペナルティーがあります。

失格などの判定はすべて審判長が決定します。

ボートレースの進行

1つの競艇場で1日に開催されるレース数は12レースあります。

展示航走から本番レース、払戻の確定までの流れを解説します。

展示航走1「スタート展示」

次のレースに出走する前にレーサー紹介と本番のリハーサルをやります。

これが展示航走です。

顔見せのようなもので競輪では「地乗り」と言っています。

ピットアウトした6艇が本番レースと同じようにコース取りをしてスタートをします。

これがスタート展示です。

展示航走2「周回展示」

スタート展示が終わると競走水面を1周して2マークからスピードを乗せて1マーク、2マーク、2周目1マークと順次周回を重ねます。

これが周回展示で、2周目バック水面でタイム測定も行われます。

これは展示タイムとして公表されます。

舟券発売

展示航走が終わると舟券発売です。

出走表には「発売締切予定時刻」が載っているので、それに合わせて舟券を購入しましょう。

本番レース

舟券発売・集計が終わると本番のレースです。

払戻

レーサーがゴールして「確定」の表示が出れば払戻です。

自分が予想した舟券が的中していれば、払戻窓口に行って現金に換えます。

電話投票だと自動的に残高か増えます。

払戻が確定したあとは次レースの展示航走という進行になります。