モーターと同じく選手が1節間同じものを使用するボートについて基礎知識をまとめています。
競艇予想のうえでは軽視される傾向にありますが、ボートに関するデータも出走表に載っていることから一考するに値する情報ともいえます。
フィンの位置についてなどある程度の情報は得ておきましょう。
ボート整備を行うのはレーサーではない
ボートもモーターと同じように前検日の抽選で1節間割り当てられます。
モーターは部品交換や調整ができますが、ボートはレーサーが整備できません。
事故などが起きて破損すると整備のボート係が修理します。
破損がひどく「次のレースに修理が間に合わない」と検査員が判断した場合はボート交換します。
あらかじめ予備ボートを準備しているので、その中から使用することになり、1年間使用すると廃棄されます。
ボートの特性として、使用回数が増えてくると水を吸うので性能差も出てきます。
破損で修理個所の多いボートもバランスが悪くなります。
ボートに性能差が出ないように重量・ゆがみを2ヵ月に1回検査しています。
予備ボートが有利ってホント?
ボートが破損した場合に備えて予備ボートが準備されています。
予備ボートに交換したときのメリットは重量です。
最終日近くなるとボートは水を吸って重くなっていますが、予備ボートは乾燥した状態なので初日から使用しているボートよりも軽目です。
モーターの負担重量が減るので予備ボートを使うと有利だと言われています。
しかし、データ検証してみると期待したほど成績は上がっていません。
ボートの使用回数が増えてきたときに限り、ボート勝率にも目をやるのが良いでしょう。
フィンは直進と旋回に影響する
ボートの艇底には高さ72mm、長さ260mmの半月の金属板のフィンが取り付けられています。
ボートの最後尾から720mmが標準位置です。
フィンが魚のひれの役目をするもので、直進と旋回に大きな影響を与えます。
またフィンの位置と高さによって旋回半径が変わります。
ボートレース場として狭めの戸田が旋回半径が小さくなるようなフィン、江戸川と浜名湖は旋回半径が大きくなるようなフィンを取り付けています。
ボートレース場によって得意・不得意があるのは、フィンでターンのフィーリングが違うという原因が考えられます。
戸田・江戸川・浜名湖で走る選手については全国勝率だけでなく「当地勝率」も舟券の参考データにした方が良いでしょう。