「競艇」が「KYOTEi(キョーテイ)」になり、今は「BOAT RACE(ボートレース)」と呼ぶようになっています。
社会の流れに乗ってグローバル化を見越したものだとも言われていますが、名称が変わるには変わるだけの背景があります。
インターネットの普及とともに、ボートレースの世界は大きく変わってきました。
これまで「ボートレースは本場で観戦するもの」と言われてきましたが、そうした考えは過去のものになっています。
電話投票やボートレースチケットショップ(場外発売場)でボートレースを楽しむお客さんが増え、売り上げの50%近くを電話投票、35%を場外発売所が締めるようになっています。
JRAの電話投票の売り上げが全体のが70%近くを占めていることを考えると、ボートレースの電話投票の伸びしろはまだまだあるということになります。
ボートレース電話投票の売り上げを押し上げているのは、スマホなどを使う若い世代がボートレースに参入しているからです。
思考の固まった年配のお客さんは、情報化時代について行けず、出目などに頼った舟券作戦を立てています。
一方、若い世代はボートレースに関する情報をいろいろなサイトから入手しています。
たとえば、ボートレースはレース直前に展示航走といってデモランをしてくれます。
その後に展示タイムの公表されるのですが、最近は各種タイムも公表されるようになりました。
周回展示の1周タイム、半周タイム、直線タイムなどです。
展示タイムは周回展示の2周目バックのスリット裏から直線150m区間を計測したものです。
これに対して各種タイムは、周回展示にありとあらゆる角度からタイムを公表してくれます。
これをスマホで入手できる世代と、展示タイムだけに頼った年配のお客さんとでは、どちらが有利になるかわかるでしょう。
提供される情報量が急激に増えていく中で、それを手にできない世代は取り残されて郁のも仕方のないことかもしれません。
ボートレースの売り上げは2017年は1兆2000億円と前年度比で11%増でした。
売り上げ増の要因の一つが「いつでも、どこでもボートレース」です。
朝8時半からスタート展示が始まるモーニングレース、昼間のデイレース、午後2時半頃からスタートするナイターレースと朝から夜までボートレースを楽しむことができます。
ナイターレースがスタートして20年が経ち、桐生、蒲郡、住之江、丸亀、若松に次いで2018年9月から大村ボートもナイター開催をすることが決まりました。
モーニングレースは、三国(4月~9月)、鳴門(10月~3月)、徳山、芦屋、唐津がやっています。
それこそ、好きな時間に好きなレース場を選んで舟券が買える時代なのです。
6艇だけのシンプルなレースでも、一流選手が集まるSG、GⅠ、女子選手たけが集まるオールレディース、ヴィーナスシリーズ、若手レーサーが走るルーキーシリーズ、さらに45歳以上のベテランばかりが走るマスターズリーグなどバリュエーションは豊富です。
好きな時間に好きなレース場だけでなく、好きなレーサーが走るレースを選択して舟券を買える時代になっているのです。
これだけ選択肢が増えれば、提供される情報量も膨大なものになります。
どんなに情報量が増えても、それを消化する力がなければ、ただの宝の持ち腐れです。
提供される情報の中にはノイズ情報もあります。
基礎になるものをしっかりと理解していなければ、間違った情報になります。
そうしたことがないように、まずボートレースの全体像を把握する必要があります。
ルールも知っておかなければなりません。
舟券情報で優位に立つための基礎知識をここで学んでください。

ボートレースのルール